有名就活本の就活ノウハウをひたすらまとめるブログ

有名な就活本に書かれている就活ノウハウをただひたすらまとめていきます。最終的には、世に出ている就活ノウハウを網羅し、体系的な就活ノウハウの構築が目的です。有名な就活本を立ち読みしたい人、あるいは幅広く就活スキルを身につけたい人に役立つブログにしていきます。に

『なぜ7割のエントリーシートは、読まずに捨てられるのか?』


なぜ7割のエントリーシートは、読まずに捨てられるのか?

3分で分かる『なぜ7割のエントリーシートは、読まずに捨てられるのか?』

採用における企業側の事情がいろいろと書かれている本です。

エントリーシートや面接を通じて企業が判断しているのは、「仕事がきちんとできるか」「仲間とうまくやれるか」の2点だけです。この2つを判断する材料が与えられるのであれば、アピールする内容はサークルの話でもバイトの話でも構いません。逆に、委員長やNPOなどの華々しい経験を持ってても、それらの肩書きだけでは評価されません。

グループディスカッションでも、「司会をやれば内定をもらえる」なんて決まりはなく、「自分らしさ」を出して「仕事がきちんとできそう」と思ってもらえれば内定がもらえるんです。

この他、企業がどんな視点で学生を見ているのか、採用の裏側がいろいろと書かれています。

アマゾンの内容紹介

■これ以上、怪しい「ノウハウ」に踊らされてほしくないから。
人気企業が隠している採用の「手口」、ぜんぶ、バカ正直に書きました。

■人気企業の「手口」を一挙公開!
知れば、就活の悩みは9割なくなる。
・「インターンシップ」では、会社も仕事もわからない
・大学名での差別は、「会社説明会」から始まる
・「適性検査」をどう利用しているのか
・企業が「面接」で見ているたった2つのポイント
NPO代表などの「肩書き」は、「だから何?」程度に見ている
・「TOEIC」も「資格」も、それだけではほぼ無意味
・「人気企業ランキング」を操作する企業
・新卒採用の「厳選化」なんて起きてない
・「女子のほうが優秀」と言われる本当の理由 etc.


『なぜ7割のエントリーシートは、読まずに捨てられるのか?』の主なポイント(抜粋)

インターンシップ

インターンシップ」では、会社も仕事もわからない

どの企業もインターンシップに参加できる学生の数は1回あたり30人程度に絞っています。新卒で採用する学生数よりもはるかに少ないのです。2つ目は、中身。入社後の仕事とまったく関係のない、夢を見させるだけの企画提案などを課している企業が多いのです。

とすると、インターンシップには何の意味もないのでしょうか。

私は2つだけ、メリットを感じています。

1つ目。うまく選ばれたほんの数%の学生は、企業の青田買い枠に入れること。もう1つ。こちらは、普通の学生向けのメリットです。それは、「人気大手企業はいつだってとんでもなく入るのが難しい」と実感できること。

キャリアには3つの形がある

1つは、長期間経験を積み重ねることが大切な、奥の深い仕事(タイプ1)。たとえば、銀行や総合商社、大手メーカーなどは完全にタイプ1にあたります。入社早々にすぎ業績を上げることはありえません。ところが、10年以上仕事を続けると、知らないうちに、かなり大きな仕事ができるようになっています。

2つ目は、知識や経験は1~2年も積めば十分で、それよりも、個人のキャラクターや特性が重要である仕事です(タイプ2)。証券セールス、外資系生保の営業、不動産営業、リフォーム営業などなど、ハードな営業が基本となる仕事の場合がそうです。そもそも、10年もかけて覚えるほどの専門知識が必要ないのです。だからすぐ業績が上がります。

3つ目は、個人の能力も、経験も、それほど多くは求められない仕事(タイプ3)。会社の技術力やブランド力が高く、いい製品を作っているため、誰でも同じように売れてしまうという会社が、タイプ3にあたります。

エントリーシート

エントリーシートの3つの使われ方

1.ほとんど読まない
学歴スクリーニングの隠れみのとしてエントリーシートを利用しているだけなので、内容などあまり目を通さない。

2.さらっと目を通す
中身よりも、形にこだわる。与えたお題に即して書かれているか、文章量は及第点か、著しく誤字脱字や修辞ミスがないか、程度を見る。

3.きちんとしっかり目を通す
そして、きちんと評価する。こうした企業の場合、学校名にかかわらず、評価にかなう内容が書かれていれば、次の段階に進める。

エントリーシートの使われ方の見分け方

1.人気が高い企業×題材が平凡→学歴スクリーニングが目的
2.人気がそこそこの企業×ややこしい課題→「本気度」を試されている
3.人気が高い企業×ややこしい課題→本気で読み込む

企業が見ているのは、たった2点だけ

企業は「仕事がきちんとできるか」「仲間とうまくやれるか」、その判断をするための情報を、面接で集めています。

委員長やNPO代表などの華々しい経験がないのですが・・・

企業はこうした学生の「役職・肩書き」話にはほとほと困っています。名も知らぬサークルで会計委員をしていた、などと話されても、まったく何の評価にもならないのです。

あなたが面接でしなければならないのは、別に大げさな話でなくてよいから「自分はどんなタイプの人間なのか」をしっかりと表現することです。そうすれば、あとは企業が、「仕事がきちんとでいるか」「仲間とうまくやれるか」を判断してくれます。

日常的なエピソードでも、自分をよく表してる話なら、それでいいのです。逆に言えば、自分を良く表すエピソードを話しても、欲しくないと言われたらそれはそれでけっこう、と思うべきでしょう。そんな会社は、あなたと合っていないに決まっているのですから。

資格はほとんど評価されない

特別な専門部署・専門要員の採用でない限り、企業は資格など重要視していません。その道で仕事に就く場合に必須となるような資格で、そこそこ難易度の高いものは、とっておけばある程度は就活に役立つでしょう。

ただ、そうした専門の道に進む場合でなく、普通の営業や人事や総務などのサラリーマンになる場合は、資格はほとんど評価されません。

資格も結局は「人間性をうまく表せた」場合に有効となる

企業は資格取得に関しても、スキル的な評価よりも、人間的な評価をするための材料として取り上げる傾向があります。そういう人物面での評価に寄与するような資格の取り方を考えてみましょう。

1.とても難易度の高い資格を取る
そんな難資格を取得できたというのであれば、その人は「基礎能力の高さ」と「継続的な学習力の高さ」を兼ね備えていると、企業は見るでしょう。

2.志向の一貫性が見えるような取り方をする
たとえば、簿記3級→簿記2級取得後、現在は簿記1級に挑戦中!という取り方。こういう同系統の中で、だんだん難しい資格をきっちりと取得していく取り方は、評価を得やすいでしょう。なぜなら、本人の志向がはっきり見えるからです。こうした学生がたとえば銀行に応募した場合、「昔から、銀行に興味を持っていました」というその言葉に、非常に説得力が生まれます。

面接

アルバイトやサークルの話は意味がないのか?

面接で企業が見ているポイントは、以下のたった2つです。

・自分の仕事がきちんとできるか
・自分の仲間とうまくやれるか

とすれば、あなたがやるべきことは、その判断材料をしめることです。アルバイトやサークルの話が、その材料となっているならいいのです。

そして、企業が「そういう人は、うちの仕事、うちの仲間に合っている」と判断すれば内定となります。逆に、他の学生とまったく変わらない話で、あなたの良さがわからない場合は落ちます。バイトやサークルの話って、たいていがそんな感じだから、ダメなんですね。

「社会貢献」推しをしすぎない

応募動機で「社会に貢献できる、人々を幸せにしたい」といったボランティア的な話に重点を置きすぎるのはやめましょう。企業はあくまで、利潤を追求する営利団体であり、商売・ビジネスを成り立たせる必要がある。社会奉仕や人類愛はほどほどにして、この仕事でいかに稼げるか、そのためにどれだけ頑張れるか、という話のほうが重要です。

情熱だけでは稼げない

多くの学生がやりがちで、企業からあまり評価されないものに、とにかく御社が好きだ、御社に入りたい、という情熱を前面に出すことが挙げられます。

「好き」「入りたい」というのは、応募している学生側の都合です。それだけで相手が納得してくれるはずなどないでしょう。

そうした熱意を長々と語るよりも、なぜ好きになったか、いつから好きなのか、企業を見ているポイントが他の学生とどう違うのかなど、あなたの視点や考え方、こだわりが伝わるように、好きな理由をしっかり伝えるほうがまだいいでしょう。

人気企業ランキング

人気順位の高い企業は将来も安定しているのか?

「人気企業ランキングに入る企業は、なかなか消えてなくならない」と言うくらいの意味であれば、将来も安定してると言えるでしょう。ただ、10年後、20年後もトップブランドであり続けるかというと、それはかなり怪しいところです。

ランク入りした企業が10年後もランクに残れる確率は28%

人気ランキング10位以内に入った企業が、その5年後も変わらずトップ10入りできた割合は、52%。役ハンスは5年でランク外に消えていきます。

10年後も続いて残っていた割合は28%。実に、7割以上の企業が10年も人気を保つことができていません。

人気企業の10年後株価は、低落傾向が明確化

人気ランキング入りし企業の株価を見てみます。傾向は、以下のように出ています。

・ランクインする前の5年間→平均株価との関連は見られない
・ランクインしたあとの5年間→平均株価よりやや高い伸びを示している
・ランクインしたあとの10年間→平均株価の伸びに及ばない企業が圧倒的に多い

これらの傾向からは、人気ランキングに入った企業は、直後の数年はある程度業績を上げるが、その時点で業績的にはかなりピークに近づいているため、中期的には業績が伸び悩むと言えるでしょう。

従業員や株主としてではなく、顧客として企業を選ぶ大学生

もう1つ、気になる傾向も見て取れます。人気企業のほとんどが、消費者向けに製品やサービスを提供している企業であり、逆に、企業規模が大きくて安定してる優良企業でも、企業相手に製品やサービスを提供している企業は、ほとんどランクに入らないという傾向です。

もう1つ、人気企業にはテレビCMなどの広告活動に力を入れている企業が多いという傾向も見て取れます。

つまり、人気企業ランキングは、本当の意味でいい企業が選ばれているのではなく、社会を知らない学生が、広告やパブリシティで目にする身近な企業を選ぶだけのこと、と言えそうなのです。

『なぜ7割のエントリーシートは、読まずに捨てられるのか?』の内定確率は?

内定確率 50%

この本、アマゾンでの評価はけっこう高いんですが、じゃあ内定が取れるかというと、これだけでは難しいと思います。

就活における企業側の視点や事情を知るのには役立ちますが、じゃあそれを知って学生はどう行動すればいいのか、という問題があります。

「内定を取るための戦略」というよりも、「内定とはあまり関係ないけど、学生がちょっと疑問に思っていることに対する回答」が一覧で書かれている本です。

目次を読んでみて、気になる内容があったら、読んでみてもいいんじゃないでしょうか。


企業側の視点を学びたい方に!

なぜ7割のエントリーシートは、読まずに捨てられるのか?