有名就活本の就活ノウハウをひたすらまとめるブログ

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【面接直前の対策に!】『面接の10分前、1日前、1週間前にやるべきこと』


面接の10分前、1日前、1週間前にやるべきこと

3分で分かる『面接の10分前、1日前、1週間前にやるべきこと』

この本の著者の海老原さんは、東大合格漫画「ドラゴン桜」の社会人版である「エンゼルバンク」に出てきた凄腕ヘッドハンターのモデルとなった人です。

今までの面接対策本のようにむやみにいろいろな情報を詰めすぎるのではなく、「今すぐに実践できること」だけが分かりやすくまとめられている就活本です。

本のタイトルの通り、『面接の10分前、1日前、1週間前にやるべきこと』と時期に応じた面接対策がまとめられているので、今の自分の状況に合わせて何をすべきかが分かります。

まず面接の直前にやるべきことは、

  • 面接を商取引の場と考えて、「会社の利益」を優先したアピールをする
  • 面接では自分を偽らず、ありのままの「裸の自分」を見せる
  • 事実を語るだけでなく、それが相手に与える好影響も語る
  • 5つの軸で自分の性格と仕事のスタイルを把握する

の4つです。

面接の直前は時間もないので、何か新しいことをするわけではありません。面接というものが何のために行われるのかを知り、的外れなことを言わないようにする意識改革が面接の10分前にやるべきことです。


面接の1日前でもできることは、

  • 形容詞的なフレーズは使わず、事例を積み重ねて相手を納得させる
  • 小難しい話よりも、「日常のちょっといい話」をする

の2つです。

1日あれば、過去の出来事を思い出したり、それについて考えることができます。自分の過去の経験から事例を引き出し、それを面接用にアレンジする作業をしてみましょう。


面接の1週間前から準備すべきことは、

  • 志望企業に関する事実とその背景を学ぶ
  • 「業界の志望理由」だけでなく、「その会社を志望している理由」を考える
  • 会社の良いところばかりでなく、弱点も指摘する

の3つです。

企業研究を通じて相手を知り、相手の共感を得るための志望動機をじっくり考えるのが1週間前からやるべきことです。


これらが、面接の10分前、1日前、1週間前にやるべきことです。

この他にも、良い企業の見分け方や、簡単な自己分析シートや志望動機作成シートが付いています。

面接に行く途中の電車の中で読む就活本としておすすめです。

アマゾンの内容紹介

脱マニュアル面接の極意を、持ち時間に応じて簡潔に指南。テクニックやマニュアルが通じない採用のプロの「本音」が詰まった、本気の就活生必読の一冊です。本書の最大の特徴は「面接を商取引」と定義していること。面接対策は「交渉」に挑むための準備として、何が必要かを説いていきます。会場に向かう電車の中で、最初の章の「自分を知るための5軸」を読むだけでも明らかに結果が違ってくるでしょう。ただ読んで「覚える」のではなく、クイズに答えながら「考える」ことで短時間の準備でも頭に残ります。


『面接の10分前、1日前、1週間前にやるべきこと』の主なポイント(抜粋)

10分前でも間に合う面接対策

面接は「商取引」と心得よ

あなたという「個人の能力やキャラクター」が「仕事」に釣り合うかどうか、その結果、採用した企業はメリットがあるかどうかを見ているのが面接なのです。

転職活動も「企業との交渉」だと考えれば、「希望」ではなく、相手が身を乗り出すこと、つまり、「○○ができる」「○○の実績がある」「○○の経験がある」「○○の努力をしてる」といった、話を基本に置くく。

  • 「○○したい」より、「○○できる」
  • 自分の「都合」より、相手の「利益」を
「裸の自分」を見せる

企業の採用試験では、どうも「着飾って」偽りの自分を演じる人がいいのです。

企業が面接でアウトを出す理由として、「能力不足」や「社風に合わない」といった理由と並んで多いのが、「本音が見えない」「信用できない」「うわべだけ」であることを知っていますか。「着飾った」偽りが逆に命取りになっているのです。

裸のあなたを出せば、裸のあなたを愛してくれる企業に入れるはずです。裸のあなたを出して落ちたなら、その企業に入らなくて良かった、と思うべきです。

  • なりすましは高い確率で見破られる
  • マニュアル小僧になるな
  • 無理して採用されれば、ずっと無理が続く
事実だけを語らない

今、口にしている情報を、あなたは「何のために」話しているかをまず考えましょう。その「何のために」が相手に対して「好影響を及ぼすため」なら話を続けるべきです。

そして、その好影響の内容までしっかり話しましょう。好影響を思い描けずに事実を口にしているだけなら、早めに話をやめましょう。

  • 事実を語るだけでなく、その事実が及ぼす好影響まで説明する
自分を知るための「5つの性格軸」

採用面接で重視されるのは、「能力」「経験」だけでなく、仕事の進め方=あなたの仕事スタイルです。仕事スタイルは、あなたの性格に直結します。

「仕事の進め方に結びつく」あなたの性格や価値観とは、以下の5つの軸でほぼカバーできると考えています。

  • スピード←→緻密
  • 情を優先←→合理性を重視
  • よく考えるか←→まず行動か
  • 目立つ・競争←→協調・仲よく
  • 斬新さを重んじる←→伝統を重んじる

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ここで5つの軸を見て、あなたもそれぞれの軸で、どちらに近いか、たどってみてください。「俺、話すことなんて何もない」と思っている人も、自分の性格を把握して、それにより、どのような仕事の進め方をしているか、を話すだけで、面接のアピールになるのです。

あなたの性格=仕事の進め方をよく知っておきましょう。そして、それが「会社や職場にもたらす好影響」を語れるようにしておきましょう。

  • 5つの軸で、あなたの仕事の進め方を整理

1日あればここまでできる!

「空気語」で話さない
  • 事例はその場で簡単にねつ造できない。だから信用される。
  • 事例を語ると、表したいことのレベルや頻度がよく見える。だから真実みが増す。
  • 形容詞的フレーズと空気語は厳禁。事実の積み重ねで話す。
小難しい言葉より「ちょっといい話」

自分をよく見せるために、面接ではつい、資格や表彰歴などを話してしまいがちです。ところが、そうした小難しい話をすればするほど、なかなか相手には気持ちが通じず、「胡散くささ」のみが漂ってしまいます。

本当は、もっと大切なことがあるのです。
「ああ、この人と働きたいな」
面接官にこう思ってもらえれば、それが一番なのです。

些細なことでかまわないのです。「ああ、みんなと仲よくやれるいい人だな、ウチの会社にピッタリだ」ということが、よくわかる事例を挙げる。それでダメなら、そんな会社はこちらから願い下げです。

  • 小難しい言葉より「日常のちょっといい話を」

1週間かけて勉強すること

企業研究は事実収集にあらず

企業への応募動機は、「ああ、この応募者はわが社をよく知っていて、真剣に好意を持っているのだな。浮ついた気持ちで応募しているのではないな」とわかってもらうことが、基本です。

企業研究で事実を収集しているとき、1つ1つの事実について、「なぜそれができたのか」を念頭においていたら、多分、「よく知ってるね」ではすまされないようなアピールができたはずです。

「常に○○を考えていたから××ができた」「この会社が××と評価されるのは、一貫した理念として○○があるからだ」といった、「事実の裏にある企業の力」まで迫れれば、「よく知ってるね」ではなく、「そうなんだよ。ありがとう。良く気づいてくれたね」となるはずです。

そこから「だからこの会社に私は共感する、私の考え方や生き方と合っていると思う」と話を続けていけば、盛り上がる面接になること、間違いなしです。

どこまで、事実の裏にある「本質」に迫れるか。そこから、面接官の「共感」が生まれます。

  • 企業の外見より、企業にまつわる事実の収集
  • 加えて、「なぜその企業はそれができたか(背景)」まで語れるように
「ウチでなくてもいいんじゃない?」と言われないために
  • 併願応募状況→業界志望理由→企業志望理由

この3段階で話すと、志望動機はうまく相手に伝えられます。

「じゃ、この業界ならどこでもいいの?」と言われないためにはどうしたらいいのでしょうか。

ここで立ち返って、前節の「企業の事実の背景」を考える、という手法が活きてきます。いろいろな事実を収集していると、その企業ならではの考え方や理念などが見えてきて、その結果、業界の中でも差別化が可能となってくるからです。

  • まず、志望軸を作る。
  • 次に、他社と違う「独自の志望理由」まで語れるように
感心される「御社の弱点」の語り方

企業の面接官は、自社のことを非常によく知っています。当然、長所だけでなく、短所も十分心得ています。応募者が、自社の「長所だけ」を語ると、物足りなさを感じることに必ずなります。そこで、「足りない部分」を語る必要が出てきます。

  • 企業の欠点も指摘し、自分が補えると補足
  • ただし、欠点情報は十二分に裏取りすること
志望動機に時間をかける本当の理由

企業の情報を集め、その事実の背景も知り、そして、自分はどんな仕事をして、何を学んでいくか。このラインは、面接という活動の中で、一番大事なよりどころとなってきます。

たとえ、質問が想定どおり進まなくても大丈夫。ここまで勉強し、そして、自分の未来を描いておくと、頭の中にもう、入社後の自分が歩き出してます。その結果、全く想定にない質問にも、「歩いている自分」がその場面を想像してうまく答えられるようになっているのです。

「企業情報・背景・仕事についた自分」というラインを、「背骨」と呼び、面接に「背骨を立てる」と言ったりすることがあります。

「背骨が立っている」人は、何を聞かれても安心しているので、面接会場でも文字通り、ぴんと背筋が伸びているものです。

『面接の10分前、1日前、1週間前にやるべきこと』の内定確率は?

内定確率 65%

内容はとても簡潔で、各パートは数分あれば読めてしまいます。この本を読めば、面接までの時間があまりない人でも、今から自分が何をすべきか対策を立てることができます。

就活生が陥りがちな罠に対する対策が書かれているので、面接会場に行く途中の電車の中でこれを読めば、就活に対する意識が大きく改善される可能性もあるでしょう。もしかしたら、あなたの面接の結果を大きく変える本になるかもしれません。

とはいえ、あくまでも「面接の直前に読むべき本」なので、「就活を始めたばかりの学生がこの本を使ってじっくり対策する」というのには向きません。それがこの内定確率の理由です。


面接直前で時間がない方に!

面接の10分前、1日前、1週間前にやるべきこと